タイムライン

  シリーズ全5作の歴史を時系列に沿って並べると、上のようになります。
第3作でコーネリアスとジーラが現代にタイムスリップしてシーザーを産んだことにより、
猿と人間の戦いが始まり核戦争にまで発展してしまう。これが、第1作で描かれた猿が
人間を支配する世界の原因となった、と解釈されがちです。
実際には、タイムスリップによってコーネリアスとジーラは別の時間軸に突入し、元の
時間軸とは似て非なる新しい歴史が始まった、というのが筆者の解釈です。
シーザーも、未来の悲劇を知り、それを回避しようと努力し始めます。
つまり、巷間言われているような、「ループ」現象は起こっていないのです。
このことは、第3作でハスライン博士の時間理論「レーンを移れば未来も変わる」として
劇中でも示唆されています。第5作でもバージルが同じ理論を唱えます。

(ただし、第5作でのミュータントの一人が第2作にも登場したメンデスという名前だったり、
日本で観られるバージョンではカットされているそうですが、彼らがコバルト爆弾AΩを
所有していたりと、誤解を招く描写があることも確かですが。)

しかし、これによってタイムパラドックスが発生することも事実なので、解釈が難しい。
簡単な例で言えば、あなたがタイムマシンで自分が生まれる前の時代に行き、親を殺す
としましょう。するとあなたも生まれないから親は殺されないで済む。すると今度はあなた
が生まれ、タイムマシンで過去に戻って・・・と、二つの時間軸が堂々巡りを始めてしまう
というわけです。

『猿の惑星』世界でもこれと同じ現象が起こることになるのではないか。そういう意味では
「ループ」に違いないのですが。

しかし、いつまでも同じ歴史、同じ過ちを繰り返すとしたら、映画の中の話とは言え、ゾッ
としませんか? 私はイヤです。
物語の解釈は人それぞれですが、筆者は、「選択次第で未来は変えられる」というシーザー
のメッセージに強く魅かれました。
テイラーとブレントが新たな時間軸の未来に到着した時、彼らは果たしてどんな世界を目
にするのでしょうか・・・?




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