ミゴーが撮影された経緯はわかった。
実のところ、この番組を観るまで、ミゴーなる怪獣の話は聞いたことがなかった。
『ムー』の記事にも、「これまでほとんど日本で紹介されたことのなかった」とある。
番組のスタッフは、一体どこでこの情報を入手したのだろうか?
南山宏著『謎の巨大獣を追え』(廣済堂)という本の中に、「この怪獣の話を、
一九七二年に日本に持ち帰った」という人物の証言が載っていた。
そこで、1972年の新聞の縮刷版を、図書館で調べてみることにした。
すると、毎日新聞 1月31日の夕刊に、当該の記事を発見( 1月でよかった・・・)。
以下がその全文である。
体長十bのこんなヤツ ニューギニアの湖にいる?
【伊勢】「頭と首は馬のように細長く、手足はカメ、尾はワニにそっくり。体長は
十bもある」−南方海域の資源調査に出かけた若手研究家が、こんな“怪獣”
がいまも実在するというショッキングな情報をみやげにこのほど帰国した。所は
世界の秘境といわれるニューギニアの「ダカタウワ湖」。目撃者の多いことは、
先輩のネス湖にひけをとらない。
太平洋資源開発研究所(三重県度会郡小俣町明野)の白井祥平所長(38)が
その人。日本人にもなじみが深いニューブリテン島ラバウルで、この話を聞いた。
目撃したというのは、同島の西にある小都市タラセアから交易に来ていた原住民
約十五人。通訳を交えて聞いた白井さんの話によると− 。
現地人たちは、この怪獣のことを「ミゴー」と呼んでいる。「ミゴー」は体長約十b。
頭と首は馬のように細長く、歯は人食いカマス(海に住む魚)のように鋭い。首には
タテガミがあり、背は大きく盛上っている。手足はカメのように平たく、シッポはワニ
のようにギザギザ。体色は灰色がかった茶かっ色という。
ダカタウワ湖はタラセア北方約五十`のウィルメッツ半島の突端にあるがミゴー
は同湖にある二つの小島の間に住んでいる。昼間でも再三、水面に浮上。時には
岸にはい上がってきて土やコケをほじくっている−という。
帰国後にデータを整理してみると、どうやら中生代に栄えた首長竜(学名=プレ
シオザウルス)と海トカゲ竜(同モサザウルス)と類似点が多く、とくに海トカゲ竜と
は体の特徴や大きさなどそっくりとあって、さらに確信を強めた。
白井さんはこの秋には第二次調査を予定しており「今度こそ必ず正体を見届ける」
と張切っている。 |